訪問介護サービスと有料老人ホームのどちらが得なのか徹底比較!

自宅介護と高齢者施設の比較

何が得なのか考える

単刀直入に言うと、利用料は訪問介護サービスの利用を含めた自宅介護の方が断然安いです

しかしそれは毎月の利用料についてであって、本当のところ(長い目で見て)どちらが得なのかは、自宅介護を推奨する多くの書籍やサイトには載っていないのです。

こちらでは、費用面だけでなく、それを選択したことで自分の人生はどうなるのか?といった「人生の損得」をテーマに、訪問介護(ホームヘルプサービス)と民間の高齢者施設の比較をしていきます。

旦那の給料とは別に嫁のパート代がある設定で

40代の平均年収が600万円台と、貧困だなんだと騒いでいるわりには、平均年収が高い日本の子育て世代。
旦那の給料だけでも十分やっていけそうですが、住宅ローンの支払いやなんやで嫁がパートに出ている家庭も多いはず。

そこで、仮に毎月の給与が50万円の旦那と、月々のパート代が8万円ある嫁の夫婦が、収入もなく無年金の親の在宅介護を押し付けられそうになっているケースで考えてみます。

散々苦労した挙句、時間もお金も全部失う?

介護費用以外に、介護で失ってしまう時間についても比較してみると、意外な真実が見えてきます。

費用を比較する

介護施設に入れた時に掛かるお金と訪問介護を含めた自宅介護で掛かるお金を実際に比較してみるとこのような感じになります。

介護施設
5万円から30万円
公的な介護施設なら月額の利用料は15万円~30万円が目安で、民間の介護施設なら月額の利用料は5万円~15万円が目安になります。
自宅介護
4万円から7万円
介護保険の支給限度の範囲内でサービスを利用している世帯だと平均的な介護サービスの利用料は約3万7千円ほどに収まります。しかし、これはサービスの利用料だけなので、これとは別に日常生活で必要なお金がかかってきます。そう考えると食費や衣料費を含めた状態で7万円台に抑えられれば上出来かもしれません。

介護で失う時間を比較する

要介護者を介護施設に入れた場合と、訪問介護を含めた自宅介護の場合で介護者が失う時間を比較してみるとこのような感じになります。

介護施設
数時間
プロの介護士に要介護者を完全に任せてしまう為、介護者の都合で面会に行くぐらいで、強制的に失われてしまう時間はありません。
自宅介護
365日24時間
ホームヘルプサービスを利用したとしても、介護から離れられる時間は限られており、要介護度が高い場合は365日24時間付きっきりで介護にあたることになる可能性もあります。

嫁のパート代8万円を介護費用に充てた場合

介護施設に入れた場合は15万円、自宅介護なら7万円かかるとして、嫁のパート代8万円でその費用を賄うことにします。
介護施設に入るにはあと7万円足りませんが、
自宅介護する場合も、嫁がパートに行けなくなるので、7万円足りません
さらに、要介護度によって(重い認知症になってしまった場合)は嫁が365日24時間、要介護者から目を離せない状態になってしまうのです!
仕事を辞めて介護に専念する介護者の時間給まで計算すれば、自宅介護は損でしかないのです。

介護施設
マイナス7万円
自宅介護
マイナス7万円プラス自分の時間

自宅介護が与える家庭への影響

介護に関わることで家計や家族関係に与える影響は大きく、最悪の場合、家庭崩壊を導くことになりかねません。
公益財団法人家計経済研究所が公開しているデータを元に介護が与える家計への影響をご紹介します。

家計への影響

介護に関わったことで世帯の総収入が減る一方、総支出は増え続け、家計が苦しくなったと感じている世帯は多いようです。

男性 女性
収入が減った 53.8% 52.1%
支出が増えた 49.5% 60.7%
現在、収支が赤字 36.5% 31.9%

介護者と家族の関係

介護を任されやすい女性が特に、配偶者や子供と一緒に過ごす時間が減り、家族のことに手が回らなくなってしまったと家族関係にストレスを抱えているようです。

男性 女性
家族と過ごす時間が減った 30.1% 56.6%
他の家族に手が回らなくなった 32.3% 59.8%
家族と意見があわなくなった 41.9% 40.6%

仕事上の困難

多くの女性が介護と家族関係について悩む一方で、男性に多いのは仕事への影響を懸念する声。
仕事を離職したことのある人には女性が多く、やはり自宅介護になった場合、女性が仕事を辞めて介護に専念するケースが多いのを物語っています。

男性 女性
気力・体力面での影響あり 66.7% 60.5%
仕事を休みすぎ 34.9% 27.2%
仕事の質に不満足 61.9% 45.6%
仕事を離職した経験がある 13.4% 27.6%

自宅介護の落とし穴

今回のケースで考えた場合、無年金高齢者の介護が押し付けられそうになっているので、介護費用はすべて夫婦が持つことになります。
単純に費用面だけで考えれば嫁のパート代だけで賄えそうな自宅介護を選択しそうになってしまいますが、実は自宅介護の場合も、介護施設の場合もマイナスになる金額に変わりはなく、自宅介護の方が、自由な時間を奪われ人生的にも損をしてしまうのです。

介護施設の場合は嫁のパート代だけでは賄えないものの、旦那の収入を充てればなんとかなりますし、嫁が8万円以上稼ぐような仕事に就けば、今まで通り暮らしながら親を介護施設に預けることだってできるのです。

ダブルケアの場合も同様のことが言えます。
親の介護は大変になる一方なのに対して、育児は子供がある程度育つと手放すことができるので、仕事を掛け持ちしながらでもすることができます。

親の介護を押し付けられたら、マネープランを見直して在宅介護を考えるのではなく、まず家庭の収入をどう増やすかを考え、
できるだけ負担にならないような金額の介護施設に親を預けることが大切です。

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